刺繍の日誌

刺繍作品の制作日誌を綴っています。現在制作中の作品は「第54善智識図」。 This is my diary of making "The Cognition No.54" embroidery.

刺繍での作品制作日誌を綴っていきます。

現在制作中の作品は「第54善智識図」刺繍です。
数多の善知識を経た善財童子は、いまや普賢菩薩と見まがうばかりの成長を遂げていた。そして現代の日本において、新たな第54番目の善智識を、衆生に授けるという形で自得するのでした。

This is my diary of making "The Cognition No.54" embroidery.
Now, Sudhana had grown up like as Samantabhadra with a lot of knowledge. And he got a new cognition "No.54" in Japan. This was When he gave it to all sentient beings from his insight naturally.

過去作品の紹介

3年ほど前に完成させた作品で、「明宿止観図」と言います。

製作期間は5年で、すべて手刺繍で製作しています。

2017年9月23日~10月7日まで、京都・四条河原町”GalleryGallery”にて展示しておりました。

その後、ある大学のアートコースの講義にて、生徒さんを前にこの作品のコンセプトについて、プレゼンさせて頂く機会がありました。

また、どこかで展示させてもらいたいと考えております。もしお心当たりがあれば、気軽にコメントよろしくお願いします。

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この作品のタイトルは、「明宿止観図(めいしゅくしかんず)」と言います。

”明宿”は金春禅竹著の「明宿集」、”止観”は天台智顗説「摩訶止観」からそれぞれ拝借してきました。
ただ、「摩訶止観」の教説の一部は「明宿集」においての妙体を解説するために引用されていますので、そもそも関連の深いもの同士だと考えています。

さらに「明宿集」は、コンパクトな能楽書(家伝)ながら、その言わんとする核心に向かい、あらゆる日本の信仰・故事を総動員して迫ってゆくという、読み応えたっぷりな思想書の側面も併せ持っています。何より”能楽”特有の清冽な緊張感を漲らせる文体が堪りません。

ご興味のある方は、ぜひご一読をお勧めします。

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